モンベルシュラフは2014モデルから名称変更と共に使用温度域にEN13537規格を採用。
以前のU.L.#3クラスと同等のダウンハガー800#3で快適温度5℃・6℃/限界温度1℃に。
*2015年のモデルチェンジでダウンハガーはイスカ エアに対抗するクラスまで性能上げてきました。
以前の温度域を参考にして買われた方は訴訟起こすか無償アップグレードや返金を求めてみては?笑
訴訟大国じゃないんで訴訟はまだしもモンベルへの苦情は相当数出そうな気はしますが。
2013までのU.L.スパイラル&U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3
快適使用温度0℃/使用可能限界温度-10℃
2014からのダウンハガー800#3(=U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3)
コンフォート温度5℃/リミット温度1℃→'15モデルチェンジで3℃/-2℃に性能アップ
アルパインダウンハガー800#3(=U.L.スパイラルダウンハガー#3)
コンフォート温度6℃/リミット温度1℃→5℃/0℃で若干性能アップ
そして900FPダウン使用した、より軽量化されたダウンハガー900シリーズは流石の価格帯です
→→
ダウンハガー900シリーズ@アマゾン
コンフォートは女性が快適に眠れる、リミットは男性が丸まって普通に眠れる温度で(これ大事なポイント)、
掲載は無いですがext.という使用限界温度の数値もあって、これは女性が寒さで眠れないながらも
なんとか耐えられる限界という基準となるようです。海外web見た時の記憶では#3で確か-14℃位だったかな?
まーつまり今までは男性用の適応温度に更に少し下駄履かせた数値だった訳です。女性の皆さん怒りましょう!
よーやくこれでまともな規格になったか!と思われる方も多いかもしれませんがちょっと待って下さい。
一般的に日本人は欧米人に比べて寒さに弱いと言われてきましたよね?
つまりこの欧米のEN規格に沿っていても寒さに弱い日本人にはそれでもまだ不十分な気がしちゃいます。
EN規格より更に数度程度上げた温度域こそが日本人の実情に合った快適温度域なんではないでしょうか?
以前から言われていた適応温度より5℃~10℃上乗せしたのが実際の温度域ってのは正にその通りだったかと。
欧米人女性にとっても快適温度が5℃程度の物だったのに
日本人女性には0℃までとして売ってたとかどんだけメチャクチャな事してたんだっつー話ですよ。
それにしても女性で5℃以上の乖離って凄いな。ダウンシュラフなら確実に1クラス選択変える幅ですから。
イスカやナンガは今後どう対応していくんでしょうかね?
イスカは以前からパンフレット上ではEN規格数値を掲載してますね。
例えばエア280Xで[ T comf:3.6℃ / T lim:−1.6℃ / T ext:−17.7℃ ]
(つまりエア280Xはダウンハガー#3に対してEN13537規格上では結構な性能差を有していた事が分かります)
これは好感持てる話なんですが、イスカのネット上での温度域情報量にはちょいとだけ不満感じますね。
280Xで使用温度は2℃ですからコンフォートとリミットの間取った温度表示してるんでしょう。
ナンガは最も温度域表示と実情に乖離ある感じがありましたが、ナンガはどーすんでしょね?
登山使用名目で今後も商売されていくなら2社が対応したEN規格の数値出すべきだと思いますけど。
ISUKAエア280X
レギュラー ショート
登山を始めて久しぶりに海外事情を頻繁にチェックするようになったんですが、
強く思うのは日本人がキッチリしてて外国人が大雑把なんてのは完全なる幻想だなと。
まぁキッチリはしてるんですが、どーでも良い所でキッチリしすぎで大事な所が雑だったりすんですよね。
シュラフの温度域だけじゃないですよ。
海外アウトドア系大手webショップの情報量とか見てると日本のwebショップの雑さ加減に面食らいますから。
海外の大手webショップはそりゃもう素材から機能からサイジングまで余すこと無く情報網羅してますから。
何なら24時間チャットでいつでも質問出来ますから笑。
日本だとその服がトリムフィットなのかレギュラーフィットなのかさえ判断出来ないとかザラですからね。
機能重視する登山用ウェアでは凄く大事な情報だと思うんですけど。
webデザインも海外のが完全に洗練されてるし・・・。
音楽とかもそうなんですが日本人マジョリティって洗練された物とかあまり好まないんでしょうかね?
うーんシュラフの温度域を端に大きなテーマの話になってまいりました・・・新参者ごときが笑。
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テーマ:登山 - ジャンル:趣味・実用
- 2014/03/08(土) 11:14:42|
- アウトドア各種トピックス
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| コメント:3
こんにちは、KNDさん。
当方、シュラフを新規に購入しようとしているビギナーです。
シュラフを選ぶ際は使用する季節(温度帯)を勘案して選ぶことになりますが、メーカーが公表している使用可能温度帯というものが今ひとつ理解できません。
例えば0℃~-5℃対応の商品の場合、「パジャマを着用した状態で、この温度帯で就寝することができますよ」という意味なのか、それとも「着込めば何とか就寝できますよ」という意味なのかという具合に・・・。
暑さ・寒さの感じ具合は個人差や使用時の体調等も絡んで来ることですからメーカーとしても性能表示が難しいのでしょうが、穿った見方をすれば甘い方法で検査をすればいくらでも良いデータが得られるのでは?とも思いました。
記事にありますようにモンベルでは2014年からヨーロッパ基準の測定方法に移行したとのことですが、同一商品でも移行前と移行後の使用可能温度帯に大差があることに驚きました。移行前の下限の温度帯を鵜呑みにしていたなら、凍死しかねません。
賢明なユーザー諸氏は従来よりメーカーの性能表記を鵜呑みにせず、メーカーが公表する温度数値にプラスして利用しておられるとのことですが、多くの人にわかり易く説明するため、ヨーロッパ基準のような統一した検査基準で各社が性能表示をして、もしヨーロッパ基準を採用するなら、KNDさんも述べておられたような人種による耐寒性の違いも説明すべきではないかと思いました。
- 2017/11/26(日) 16:07:40 |
- URL |
- 学 #HHwP0Xsw
- [ 編集 ]
学さんこんばんわー。
これまた入れ込みすぎな程に情報収集されてるようで笑。
EN13537では薄着での状態が想定されてますね。
シュラフ調べていく内に日本のメーカーって相当雑だという認識になりました。
EN13537への対応も相当後手に回りましたし、モンベルなんてそもそもダウン量明示しないっつー。
本当にこれはありえないんです。シュラフ選択の上での最重要ポイントはダウン量なんですから。
これがまかり通るとか、我々日本の消費者がメーカーに甘すぎるんでしょうね。
因みに海外アウトドアメーカーでは現在当たり前になってきてる、
ダウン品質を保証するRDS認証を採用してるメーカーも全くないんじゃないかな・・・。
ですから、日本人にとっての真に適正な温度域が確立されていくような展開も残念ながら期待できないかな?
まぁでも海外の高品質なダウンシュラフはビックリするくらい高額なんで、
それなりにコストダウンされた、それなりの品質の日本メーカー品チョイスが妥当な判断かと思います。
勿論お金に余裕があるなら確実にWESTERN MOUNTAINEERINGやFEATHERED FRIENDS等買うべきです。
私は当然所持してないので分かりませんけど、クラフトマンシップ溢れた素晴らしい製品なのは、
これまでに積み上げられてきた評価で間違いないのは明白です。
学さんも調べてるうちに混乱してきたでしょうが、最終的にはダウン品質とダウン量です。
そして登山使用でなら重量・収納の観点から妥協せざるを得ない部分もあります。
登山使用でなら想定される使用環境を十分把握した上でオーバースペックすぎないモデルを選択し、
あとは状況次第でウェアや湯たんぽ等小技で対応するのが現実的でしょう。
オーバースペックすぎるのを選ぶと夏には暑すぎるし、携行も億劫になる可能性もありますから。
あと定番モデル買っておくと、失敗したと思ってもリセールで相当カバー出来る可能性高いんで、
そこまで視野に入れての選択も一考でしょう。勿論オークション等自身でのリセールが条件ですが。
- 2017/11/26(日) 23:15:14 |
- URL |
- KND #-
- [ 編集 ]
丁寧なレスを頂き有難うございます。
化繊のシュラフなのですが、つい最近、ロングトレイル用に国内メーカーの0℃対応の3シーズン用シュラフを購入して、試しに室温10℃程度の部屋で寝てみたところ・・・私的には薄着では厳しいことが分かりました。そこでメーカーが設定している使用条件(薄着or厚着)について感心を抱いた次第です。
例えば欧州メーカーの商品は、製品を作る際に環境に対してどれだけの負荷を与えたかを一定の基準に基づいて評価・公表したり、ダウン製品の場合は、製品を作るに当たって原料となる水鳥からどのような方法で羽毛を採取・調達したのか、ということまで公表しています。勿論、商品の性能や使用条件等も明確にしています。
それらのことを勘案すると、KNDさんの仰る意味も理解できます。つまり日本のメーカーは肝心な事柄には雑であると。某社のダウンシュラフのダウン使用量(消費者にとって一番の関心事)が公表されていないのも、その一例かと思います。
シュラフに関して言えば、本格的なシュラフなど一生買わない人のほうが割合的には多いと思います。買うとすれば一部の趣味人くらいのもので・・・。それ故に、少なくとも以前に関して言えば、性能表記も甘くなってしまっていたのかなと思いました。
- 2017/11/27(月) 09:04:35 |
- URL |
- 学 #HHwP0Xsw
- [ 編集 ]